住宅の屋根に設置された太陽光
発電設備で、火災事故が
相次いでいます。
太陽光パネルに起因する火災の
報告が目立っています。
消費者庁などの
「事故情報データバンクシステム」に
登録された太陽電池モジュールに
関連した火災事故は11年以降で
19件となっています。
そのうち10件をシャープ製が
占めています。
2016年4月11日に川崎市内の
住宅で発生したシャープ製パネルの
火災事故について分析した吉富氏は、
問題の所在は製品の欠陥に
あると見ています。
屋根瓦による部分的な日陰が発火の
促進要因になるのは確かですが、
実際に日陰で発火するパネルは
設計に欠陥があると言わざるをえません。
吉富氏は、シャープ製パネルが
火災を引き起こす要因として、
①欠陥のある銀電極分離型セル
②脆弱なバイパス装置
③パネルに苛烈な負荷を与える
マルチ入力パワーコンディショナー
の3点を指摘しています。
2016年10月31日、この消費者安全
調査委員会は、住宅用の太陽光発電を
調査対象に選んだことを発表しています。
ここ数年間で、住宅用太陽光発電
システムを原因とした、
発火・発熱・発煙事故が
100件以上発生しているためです。
太陽光パネルにはメリットもありますが、
火災の原因ともなるという意味で、
注意が必要です。
それでは、また。
